指の強化~ピアノ・レッスンでの試み
2017/04/01
練習熱心なHちゃんのその後です。
レッスンではテクニックのためのフランス系テキスト、ソルフェージュを兼ねた連弾のテキスト、練習曲集、バロックの曲集、アレンジ作品を含む曲集の5冊を使っています。
努力した結果、得られる楽しみ
今回は連弾曲を私と二人で合わせました。16分音符ばかりの速い曲でしたが、強弱をつけて、安定して弾けました。更にテンポを上げて仕上げることに。お互い集中して弾き切った後は思わずにっこり。緊張感をもって弾く、というのは気持ちのよいものです。雑念を持たない時間は幸せな気持ちになるのだそうです。まさにその瞬間でした。Hちゃんが努力した結果、得られた楽しい瞬間です。
フォームを安定させることは難しい
練習曲は8分音符と三連符を合わせる曲です。早速両手にチャレンジ。じっくり確かめながら合わせることができました。右手三連符の拍頭がメロディーになっているので、そこをはっきり弾く必要があるのですが、指だけで弾くと硬い音になってしまいます。手首や肘、肩まで柔らかくしておかなければいけないのですが、掌のアーチが保てなくなってしまうとアウトなので、指をしっかりさせることを優先しました。ですが、やはり小指の関節がガクッとしてしまうこともあります。これは時間をかけて改善していくしかないですね。一朝一夕にできるようにはなりませんから、日常生活でもつかむ時の手の形を意識して、ボタンを押すときにも第1関節がへこまないよう気をつけるのも良いと思います。トレーニングボードを使ってみてもよいかも知れませんが、しばらく様子をみることにしました。安定したフォームは一朝一夕では身につかないですね。常に念頭に置いてチェックしなければ。
演奏者の個性と作曲家・編曲者の個性
曲集からの課題は、今回はアレンジ作品です。途中でメロディーが左手に移ります。そのバトンタッチが自然になりました。そして難しいのはメロディーと伴奏の音量バランスです。今回は右手の伴奏を柔らかく控えめに弾けるようになっていました。編曲した作曲家の個性が感じられる面白いアレンジでした。この曲集、なかなか面白いです。アレンジの面白さを味わながら、テクニックを養える。演奏者の個性も発揮できますね。
Hちゃんはピアノが大好きなのだそうです。お家での練習が上手く行かないと涙を落とすこともあるとか…。でも決して辞めたいとは言わないそうです。そんなHちゃんの気持ちに応えて、上達の手助けをしたいと思います。このご縁に感謝して、Hちゃんが花開く時を見届けたいと思います。
関連記事
-
-
第14回発表会
23日、みかぼみらい館・小ホールにて、第14回発表会を無事に終了しました。 例年 …
-
-
エリーゼ音楽祭~おとなのためのピアノコンクール
昨今コンクール熱が高まっています。 専門家や子どもを対象としたものが大半を占める …
-
-
予選通過~エリーゼ音楽祭
先日のEさんに続き、Oさんからもエリーゼ音楽祭の予選を通過したと御報告頂きました …
-
-
第1部プログラム
ソロの部です。 No.1 『ちいさなかぜ/湯山昭』『はじめてのワルツ/マーサ・ミ …
-
-
ひげじいさん
3歳のSちゃん、毎回元気でレッスンに来てくれています。お転婆で男の子みたいなんで …
-
-
高崎市立小・中学校 連合音楽祭~吉井小学校も参加
高崎市立小・中学校連合音楽祭当日になりました。お天気にも恵まれ、子ども達のハレの …
-
-
連弾曲の選曲~ピアノ発表会
発表会では毎回ソロ「と連弾で、一人2ステージと決めていますが、今年は連弾の選曲が …
-
-
自立したレッスンへ~ピアノ・レッスンでの取り組み
小学2年生のHちゃんが他のお教室から移って来て1ヶ月半になりました。 自分でリズ …
-
-
4歳でスタート~お祖母ちゃんと一緒にピアノのレッスン
6月はもう1人仲間が増えました。4歳のSちゃん、女の子です。 元々お祖母ちゃんが …
-
-
成長の足跡をたどって2021…3回出演の皆さん①
H.S.さん(中1)
- PREV
- 自ら選んだ道を進む勇気~こつこつ続けて
- NEXT
- 幼児の生活リズムとレッスン~ピアノ・レッスン








