タッチの大切さ~ピアノ・レッスン
Aちゃんのレッスンを知り合いの先生から引き継いで5ヶ月になりました。
表現に繋げるために
これまでハノン等の指の練習はして来なかったと先生からは伺っていましたが、タッチが弱く、曲全体がぼやっとしてしまいます。勿論強弱だけが表現の要素ではありませんが、ダイナミクスの幅を広げることで、表現の幅も拡がります。以前に比べて随分鳴らせるようになりましたが、何とか1年ほどでタッチを改善して行きたいと思います。芯のある弱音で弾けるようになれば、Aちゃんも更にピアノの楽しみ方を拡げていけることでしょう。
作曲家の意図を伝えるために正確に弾く
作曲家は試行錯誤しながら一つ一つの作品を仕上げているのですから、音として再生する私達は正確に弾き、作曲家の意図を伝えた上で、自分の解釈や表現を加えるべきです。まず「正確に弾く」、これは絶対に譲れない条件です。基礎となるエチュードでも最初はゆっくりで良いから間違えずに弾くことが大切ですね。4小節、8小節に区切って繰り返し練習する等の工夫が必要です。レッスンでも実践してもらっています。
ペダルの踏み方
先週までショパンの短いワルツをレッスンしていたのですが、ペダルの踏み方で印象が随分変わりますよね。舞曲ですし、3拍目でふわっと浮き上がるように弾きたいところです。弱拍で踏み換えすることにとらわれているようなので、踏み換えのタイミングを変えるのはなかなか大変です。耳で確かめながら踏み換えするしかありません。音をつなげるためのペダル、アクセントをつけるためのペダル、音色を変化させるためのペダル、ペダルはそれを使うことで表現の幅を広げることができますが、まずい踏み方ではその曲を台無しにしてしまうこともある、諸刃の剣です。今のところAちゃんの好みを尊重してロマン派を選曲していますが、近現代の作品を取り入れたりして、ペダルも上手に使えるようになって欲しいと思っています。
時間をかけて
幸い今は時間に余裕があるようですから、レパートリーを増やすチャンス!彼女がこれまで培ったものを大切にしながらも、新しい局面にも向かえるよう、より良い方法を考えながら進めていきたいと思います。時間をかけて、共に歩んでいきます。
関連記事
-
-
土日のレッスン
土曜日にレッスンを受けているHちゃん、お家は教室から車で15分ほどかかります。少 …
-
-
第3部 客演
お楽しみの連弾・アンサンブルの次はお客様の演奏を聴かせて頂きます。今回はクラリネ …
-
-
エリーゼ音楽祭~おとなのためのピアノコンクール
昨今コンクール熱が高まっています。 専門家や子どもを対象としたものが大半を占める …
-
-
一緒に上達して~親子でピアノ・レッスン
車で20分ほど掛けて通ってくれているSちゃんは小学1年生です。4月からレッスンを …
-
-
4歳でスタート~お祖母ちゃんと一緒にピアノのレッスン
6月はもう1人仲間が増えました。4歳のSちゃん、女の子です。 元々お祖母ちゃんが …
-
-
忍耐力~ピアノ・レッスンに必要な要素
Kちゃんは年長さんの終わり頃からレッスンを始め、この1月で2年ほどになりました。 …
-
-
「好き」という気持ち~ピアノ・レッスンの継続
高校2年生になったSちゃん、進学校に通いながら吹奏楽部にも所属しています。 勉強 …
-
-
聴いてもらいたくて~ピアノ・レッスンでの出来事
小学1年生になったばかりのSちゃん、前々回から取り組み始めた曲に少々苦戦していま …
-
-
けがを乗り越えて~伴奏者の責任感
3歳からレッスンを続けているHちゃんも、早いものでもう中3になりました。いつも余 …
-
-
発表会 終わりました
6月から準備してきた発表会、昨日無事に終了しました。 今回は今年レッスンを始めた …
- PREV
- 入学おめでとうございます~吉井小学校
- NEXT
- 前向きな姿勢~ピアノ・レッスンでの取り組み








