リズムとソルフェージュ~ピアノ・レッスンの現場から
昨年12月からレッスンを始めたばかりのK君、数字にも興味のある利発な4歳児です。ト音記号ド~ソまでは迷わずにしっかり読譜できるようになったので、ヘ音記号の音も加えて両手でメロディーを弾く練習を始めました。
先入観を持たないうちに覚えてしまうこと
まだまだ発達途中にある幼いこどもは、何事も覚えるのが早いですよね。器用であれば、教え込んでピアノも弾けるようになります。ただ、自分の力でソルフェージュして弾けるようにならないと、後々苦労することになります。ひとたび楽することを覚えてしまうと、それを修正するのは並々ならぬ努力と忍耐力が必要になります。ならば「面倒くさい」という先入観を持たない内に楽々音を読めるようにしてしまえば良い訳です。
冒頭に登場したK君は理解が早く、音符のぬりえより、楽譜を自分で見てピアノを弾くことの方が好きなようだとお母様から伺いました。音符のぬりえもそこそこに、先週から音符カードを並べて譜読みするゲームも取り入れました。並べたカードを譜読みして歌ったりしています。譜読みに関して、難しいとか面倒くさい等、ネガティブなイメージは全く抱いていません。先入観を持っていないからですね。
リズムの取り方について
そのK君も、リズムに関しては苦戦することもあります。
幼い子供さんに見られる傾向として、8分音符がくっついてしまうこと、口では「タタ」と言っているにもかかわらず、それよりも多くの回数をたたいてしまうことがあります。
K君はたくさん叩いてしまうパターンです。
アンサンブルする時には、奏者同士で必ずテンポの打ち合わせをしますよね。テンポが合わなければリズムも合わず、滅茶苦茶な演奏になってしまいます。
つまりリズムを正確にとるためにはテンポを正確に刻めなければいけません。そのテンポの中で1回たたくと4分音符、2回たたくと8分音符、その感覚が掴めるまで訓練していきます。
K君は音符カードを使って訓練していくことにしました。4分音符と8分音符の2種類のリズムを合図で切り替えできるよう練習してみました。だんだん練習していくうちに、一瞬の掛け声でリズムの交替ができるようになると思います。きっとテキストのリズムも霧が晴れたように簡単に合格できるようになるでしょう。
リズム、メロディー、ハーモニーで音楽は成り立っています。その全てを自分で理解して弾けるように成長して欲しいと願っています。
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